ここが魔境
「冠を持つ神の手」の雑談と雑談と雑談とたまに二次創作テキスト。ほぼ王子。

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2
6回戦残り1時間でほぼ拮抗してます。心臓に悪い。悪い
睡眠削ったので眠いよう


※友情Aからどうにかしたい的なやつの続き
どうにかなるのか不安ですが




 一年で結果を出す、という意味においては私にとって前年と状況は変わったようで変わってないのだが、現在の方が切実ではあった。いや、生き方を選択するという点では前年の方が重要だし、今回は思いが成就するか振られるかだけで周囲にとってはどうでもいい話だろう。だが!私にとっては!非常に!切実なのだ!
 それにしても、私はどうしてタナッセを好きになったのだろうか。今となっては彼の姿も、声も、知性も、あの物言いも胸を焦がす対象なのだが、いつから思いを寄せるようになったのだろう。タナッセ自身が認めていたように、私が城に来た頃の彼の態度はお世辞にも友好的ではなかった。欺瞞などなく、私を貶す言葉も真実が含まれていたからこそ、結果的に今のような関係を築けるようになったのだが、そもそもあの扱いにもめげずに彼と話したりしたのはどうしてだったか。どうしてか、私は最初からタナッセに興味を抱いていた。そう、まるで――。
 一目惚れでもしたかのように。
 というか、実際そうだったのかもしれないと今更ながらに思う。彼の容姿は、このきらびやかな城の中でもかなりの水準に位置しているはずだ。母であるリリアノのような華やかさではないし、不機嫌そうな顔をしているのが常であるから見過ごされているだけなのだ。こちらの心臓に悪いような笑顔を隠し持っているのを知ったのはいつだったか。恐らくは、それが決定打だった。
 恋愛感情を抜きにしても、彼とは気が合うし、友人としても付き合ってはいける。そして、その方が安全に彼との関係を続けられる。彼もそれを望んでいるだろう。だが、私はそれでは嫌だと思った。真面目な顔で考え込む彼に見とれ、信頼を示されては胸を高鳴らせ、それでも慕情を表に出さず、彼のいない所で彼を思う日々なんて嫌だ。嫌われてはいないのだ。それを、どうにかして私と同じ方向へと引き寄せたい。力ずくでも。そのために残された時間は、一年。本気になるしかない。
 とはいえ、丸々一年が猶予されていたわけではない。あの最後の日のタナッセの言葉にある意味で舞い上がっていた私はその瞬間に完全に忘れ去っていたのだが、成人礼から分化を終えるまでの期間はどうにもならないのだった。部屋へと戻ってローニカに出迎えられてからそのことに思い至った瞬間、愕然とした。叫ばなかったのが奇跡に近い。分化には一、二か月かかるというが目的のためには一日も早く終わってほしいものだ。意志でどうこうなる問題ではないだろうが。
 そう、戦いはもう始まっているのだ。



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